介護の現場を取材した「あたたかレポート」。施設独自の取り組みや介護への思いなどをご紹介します。

 

社会福祉法人 華陽会様(愛知県名古屋市)

名古屋市の南西部、港区西福田地区にある「社会福祉法人華陽会」。

特別養護老人ホームサービスネットワーク南陽や地域密着型介護付有料老人ホーム華の郷南陽を中核とし、ショートステイやデイサービス、訪問介護など充実した介護サービスを提供。地域の民生委員が発起人となって設立された団体として、地元の人たちの福祉介護ニーズへきめ細かに応えられています。

「地域密着」の理念のもと、地域に根ざし、地域に認められる施設

華陽会では、「地域に開かれた、地域に選ばれる施設を目指します」を理念に掲げ、地域に密着した介護を実践しています。それもそのはず、もともと同施設は、高齢化が進み地域の介護ニーズが高まる中で、当時この地域で民生委員を務めていた人たちが立ち上がり、1999年に施設を開所されたのが始まりだといいます。

華陽会では近隣のご高齢者が、介護が必要になっても住み慣れた地元を離れることなく、地域とのつながりを保ったまま過ごしていただけることが目標とされています。また地域の方々にとってより身近な開かれた施設として、老人福祉に関する相談なども積極的に受け付けています。そうした取り組みの結果、現在は満床の状態が続いているとのこと。

運営理念の文字通り、地域に根ざし、地域に認められた施設となっています。

気軽に参加できる秋祭りなど、地域交流や地域との連携を重視

地域とのつながり・連携を深める具体的な取り組みとして、特に重視されているのが年1回開催される「華陽会秋祭り」。ご利用者様やご家族の方だけでなく、近隣にお住まいの方も自由に参加することができ、例年約600人の方が参加して大変賑わうといいます。この秋祭りでは、模擬店が立ち並び、ボランティアの方による民謡や楽器演奏のほか、この地区に伝わる神楽太鼓も毎年登場。ご高齢者が施設に入所後も、長年親しんできた郷土芸能に触れられる場として喜ばれているといいます。

また華陽会では、「いりゃあせ(名古屋弁でいらっしゃい)南陽」というイベントを定期的に実施し、近隣にお住いの方々を対象に、在宅介護や医療との連携について、自宅で作れる介護食といった講習会を開催。さらに地域の高齢者サロンと子育てひろばが一体化した共生型サロン「陽まわり」の運営にも協力し、2017年からはケアマネージャーや介護相談員を派遣するなど、地域への情報発信や連携強化に努められています。

スタッフ自らも「将来入所したい」と思える介護サービスの提供を

もちろん、入居されるご利用者様に対する「介護の質」の面でも、さらなる向上に向けた取り組みが進められています。

その特徴のひとつとなっているのが美味しい食事の提供。日々の暮らしの中で特に重要な「食」を楽しんでいただけるよう、季節の食材をできる限り取り入れ、また温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たい状態で提供できるように努めています。

また、ご利用者様の個人の尊厳を保ち、自立した生活を営んでいただくために、施設・スタッフはどうあるべきかといった介護サービスの根源的な面での追及も日々続けられているといいます。

さらに、華陽会では、勤務するスタッフの方たちにとっても、介護職の専門性を高めるとともに、誇りを持って働ける職場環境づくりも重視。その実践として、給食や感染症、行事など全職員の参加による7つの委員会が組織され、OJTを中心に施設内の課題改善や、介護力向上にむけてスタッフ相互で学びあえる環境がつくられています。

その究極的な目標はスタッフの方自身が、「老後は華陽会に入所したい」と思えるサービスを提供することとか。地域に密着した質の高いサービスを実践し、またさらなる向上に取り組む社会福祉法人華陽会。その取り組みのひとつひとつが、ご利用者様やご家族、そして近隣の方々からの信頼と評価につながっています。

私の施設のユニフォーム

PK390 首もとスッキリ!スポーティなニットシャツ

特別養護老人ホームのスタッフが中心となって、着易さ、フィット感、デザインなどで選ばれたユニフォーム。以前着用していたユニフォームは襟のあるポロシャツで首もとが暑かったので、すっきりした襟の感じや通気性の高さが好評です。着用されているブルー、ネイビーのほかにチェリーピンクも採用。3色のユニフォームが施設を彩っています。

<商品特徴>スタンドカラーで首まわりスッキリ&生地もメッシュ素材で通気性がよく涼しいニットシャツ。動きやすく、洗濯してもすぐ乾くのが、うれしいポイントです。また、パステルカラーよりも少し濃いカラーは、明るい華やかな印象を与えます。

レポート後日談

施設長とスタッフの方、またスタッフの方同士の仲の良さが伝わってくる、笑顔のあふれるあたたかい施設でした。「自分が入りたい施設にしたい」とおっしゃられていたのが印象的で、それを目標に様々なことを考え実行されているところに非常に感銘を受けました。また、地域に親しまれ頼りにされていることが感じられ、今後もさらに地域と一体となった取り組みが楽しみです。